せいぎとあく

これがいいと
信じると

それが
すべて正しいと思うようになり

そうであるべきと
強い思いが

そうでないものが
間違いとしていく

 


その思考が
常に巡り巡ると

そんな
人達が集まり

そうである事が
互いに相乗していき
肯定感が増していく

 


それを
守りたくなり

その思いが強くなればなるほど
そうでないものが
悪と感じます

 

その思想が
多くなれば
多くなるほど

その大きな波になり
いつしか
逆らうことのできない
激流になって

自分自身の思わぬ方へ
飲み込まれていき

恐ろしく
そうでないものを
押しつぶしていく

 

 


すべては移ろい変わりく

太陽

自然界

常に巡り
変化していく

変わらない
完璧なものなど
どこにもなく

移ろい
揺らぎながら
今がある

ただ
今を
生きている
それだけ

そこに
完璧な正義はない

この身体さえも
数えきれぬ

細胞が
生まれ
壊れ
巡りゆく